Indi-visual wellness あなた自身がデザインするウェルネスライフを

Indi-visual wellness あなた自身がデザインするウェルネスライフを

F organicsが大切にするのは「自分らしいウェルネスな生活」です。近年、国内外で注目される「ウェルネス」という言葉はいったいなにを意味するのでしょうか。世界保健機構(WHO)はそれを、「ただ健康を指すだけでなく、心身ともに健やかであるために毎日を慈しむこと」と定義します。私たちもまたウェルネスとは、健康を基盤として、豊かな人生、輝く人生を実現することであると考えます。
健康や美を実現するため、食やスキンケアに目を向けることはとても大切なこと。ただ、それだけではなく、日々のなにげない時間にも目を向けてウェルネスは実現されます。あなたが日々、なにをして、なにを食べ、なにを見て、なにを聴き、なにを感じるか。私たちが触れるあらゆるものは、私たちの身体と心に届いて内なる美をつくっていく手伝いをしてくれます。

そこで私たちは、国内外で活躍する女性たちに日々の生活や美しさを保つためのアイデアをインタビューしていきます。毎日の積み重ねが、私たちのより美しく、ウェルネスな人生をつくります。これから私たちはどうあるべきなのでしょう。魅力ある女性たちとの出会いで、自分らしいウェルネスの気づきを見つけてください。

パリ14区モンパルナスエリアで2匹のイタリアングレーハウンドと暮らすデザイナー、古舘郁さん。文化服装学院を経て、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズでファッションを学んだ末の卒業コレクションが、南仏で開催されるイエール国際モードフェスティバルにて日本人で初めて入賞したことから、パリに移ることを決めたと言います。メゾンのインターンシップなどを経て、2005年にパリで〈COMMUUN(コムーン)〉を立ち上げました。その後、2015年より2つ目のブランドとなる〈AEVES(アエヴェス)〉にクリエイティブディレクターとして携わり、この春からはついに自身の名を冠した初のブランド〈IKUFURUDATE(イクフルダテ)〉がスタート。マニッシュなアイテムであるパンツとシャツを軸にしながら、透け感や光沢感のある素材で女性らしく上品なスタイルを構築しています。パリでの日々に刺激を受け、服づくりという表現を続ける古舘さんのウェルネスな時間とはどのようなものなのでしょうか。

いつもどのようなところから、服づくりのインスピレーションをもらっていますか?

「私はよくカフェで道行く人を観察しているんです。パリの女性たちの佇まいは、自然体で、自分自身に自信をもちながら肩肘を張らず背筋をピンと伸ばしている。そんな女性をイメージして服づくりをしています。こちらに住んで思うのは、パリの女性たちは自分自身をよく見つめ、ありのままの自分を受け入れているということ。それが凛とした美しさにつながっているんだと思います。私自身はオンとオフはしっかり分けたいものの、ついいつも仕事のことを考えてしまいます。道行く人を見るように、いろいろなところから刺激を受けているので仕方がないんですが。けどそんな風に、公私混同ができる仕事はやっぱり楽しいです」

パリでのリアルな日常からアイデアが生まれくるんですね。そんな凛とした女性像から生まれる服はどのようなものでしょうか。

「〈COMMUUN〉ではパリコレの公式スケジュールにてショーにも参加していたので、クリエイションを追求していました。その経験から、リアルウェアを提案するために立ち上げたのが次のブランド〈AEVES〉です。そのなかで、誰のための、何のための服なのか? ということを掘り下げて考えるようになり、より着る人の日常のリアルなシーンに自分の服が活躍してくれることが重要だと思うようになりました。そして、インディペンデントな女性の考えや仕事が、服を通じてより良く伝わってくれたらとの思いが強くなり、この春から新しく〈IKUFURUDATE〉をスタートしたんです。パリの女性は、ビジネスシーンの正装でも、シャツとパンツのルックを女性らしく着こなし、ファッションを楽しんでいる。女性の活躍するシーンがどんどん増えていって欲しいし、どんなシーンでも彼女たちらしさを引き出せる服、たとえばオフィスから出てそのままパーティでも活用できるような服、そんな服を提案していきたいと思っています。友人やお客様から『自分に自信がもてる服』と言ってもらえることも多く、とてもうれしいです」

女性をどんなシーンでも輝かせる服なんて素敵ですね。まさに「自信」を与える服です。表現のうえでこだわっていることはなんでしょう。

「一番はファブリックの質ですね。オリジナルの生地をつくっていて、いま私が着ているコートもイタリアの老舗生地ブランド「フェルラ」で糸から織ってもらったものなんです。通常は男性のテーラードに使われる生地ですが、それを女性的な表情に落とし込むよう試行錯誤を続けました。他にもイタリアのジャガード織、レースはフランスの伝統的な最高級のリバーレースのみにこだわり、縫製自体は日本で行なっています。もうひとつのこだわりが着心地。色々な体型、色々なバランスの女性に似合うシルエットの追求です。トワルで仮縫いし、実際に1つ1つ着てみて、気になるところがあればミリ単位で何度でもやり直すという、アナログな方法を続けています。ヨーロッパはファッションの歴史が長く、いまも伝統的な製法が残っている。時代が変わり、服づくりが変わっても、手間のかかる昔ながらのつくり方を選んでいるのもこだわりのひとつですね」

これまでのお話から仕事への強いこだわりを感じました。そんな古舘さんにとってウェルネスとはどのようなものでしょう。

「私にとってウェルネスとは、自然体でいることです。嫌なことにも良いことにも、いろいろなことに素直でいたい。私にとって仕事とは人生そのものですが、生活において大切な存在の一つが、犬のコンテとミント。週末は彼らと公園に行き、森をいっしょに走っています。その時は頭をクリーンにして、何も考えないようにしていますね。この時間がウェルネスを保つのに大切なのかもしれません。健康面で言えば週に3回はジムに通います。でもこれもやっぱりきっかけは仕事のため(笑)。疲れやすくなってしまったので体力をつけようと思って。いまでは40キロものウェイトをあげています。夜の食事は肉と野菜を中心にして、炭水化物は食べません。食材はオーガニックだけにこだわりませんが、ナチュラルなものにはこだわっています。フランスは農業国だからオーガニック認証マークがなくても質が良いものばかり。日本と違って値段も高くないので、自然と購入できるんです」

パリのマーケットには新鮮な食材が多くて、こちらにくるたびにうらやましく感じています。他にスキンケアやコスメへのこだわりなどはいかがでしょう。

「スキンケアは朝晩にシートパックで保湿をして、アルガンオイルを使うだけのシンプルなものです。以前は高額のコスメを使っていましたが、ある時それは私を幸せな気持ちにしてくれるものではないことに気がついたんです。いまは何を使うかよりも手間をかけることが一番大事なことのように思います。最近気になっているのはアロマで、精油などを販売する〈アロマ・ゾーン〉(エッセンシャツオイルなど、コスメの原料を販売する専門店)などに通って勉強しています。よい香りは気分を高めてくれる存在ですね。アロマを焚いたり、消臭剤やヘアオイルを手作りすることで気分を変えています。仕事柄、服を買うのは慎重だけど(笑)、コスメは感じるままに選べるからその時間も大好きです。」

仕事はもちろん、自身のケアもシンプルながら手間暇をかけるこだわりを強く感じました。古舘さん自身も、パリジェンヌを思わせる「自然体」でいるからこそ、自分に必要なものを上手に選ぶことができるのでしょう。その凛とした美しさの秘訣は、そこにあるのではないでしょうか。

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