Indi-visual wellness あなた自身がデザインするウェルネスライフを

Indi-visual wellness あなた自身がデザインするウェルネスライフを

F organicsが目指す「自分らしいウェルネスな生活」のため、国内外で活躍する女性たちに日々の生活や美しさを保つための考えをインタビューする「Indi-visual wellness」。
3回目となる今回は、百貨店や数々のメゾンが軒を連ねるロンドンの中心部ながら緑豊かで閑静な住宅地として知られるエリアに暮らす山崎ふみ子さん。彼女がロンドンへの移住を決めたのは大学卒業後に日本で10年ほど働いた後のことです。30代半ばを迎えるころ、これからの人生をどう過ごすべきかと悩みを抱える人は多いことでしょう。山崎さんも自身がそうであったと話ながら、いまはその時期が「経験を重ねて人生が輝き始める頃」だったと振り返ります。山崎さんとの話から見えてきたのは、若さという魅力から次なる魅力をどう見出すかというヒントでした。それは、私たちの生活をもっとウェルネスな日々にしてくれることでしょう。

なぜロンドンを選ばれたのでしょうか。 実は当時付き合っていたボーイフレンドの転勤が決まったことが、ロンドンを選んだ理由なんです。ただ私自身が現状打破をしたかった時期で、一緒に移動することを選んだんですね。それ以前にも海外で暮らしたことはありましたが、一つの場所で長く過ごすことはありませんでした。日本では30代半ばを迎える頃に、今後の生き方に迷う人が多いように思います。私もそんな一人でした。さらに女性の場合は若さという評価を意識しすぎて、せっかくのいい時期に自信を失くす人も多いのではないでしょうか。若さはもちろん魅力のひとつではあるけれど、年を重ねることでまた違う魅力を得ることができると思うんです。

日本ではどのような暮らしをされていましたか。

美術展などを企画する会社に勤めていて、美術館のキュレーターとともにルネサンスからコンテンポラリーの作家まで幅広く展覧会の制作を行っていました。そうした背景から先日まで日本人オーナーが運営するギャラリーに勤めていましたが、いまはギャラリーが一度クローズしたのでお休みしています。これまでの活動を通じて感じるのは、層の厚い日本の美術作家がもっと幅広く注目されていいのではないかということですね。マーケットがすべてではありませんが、同じアジアでも中国や韓国はアートマーケットを上手に盛り上げているように感じます。日本の作家でも、たとえば1960〜80年代に活躍された素晴らしい作家の方々も含め若手ももっと評価されていいはずとジレンマを感じます。

これからどのような活動を考えているのでしょうか。

これだけ話をしながら(笑)、アートから介護に関わる仕事へのキャリアチェンジを悩んでいるところです。実は最近父が亡くなり、そのなかで高齢化を迎える社会において人々が穏やかに最期を迎える場所はどうあるべきかを考えるようになりました。子どものための習い事やイベントはすぐに見つかるのに対し、高齢者を対象にしたワークショップはまず見つからない。高齢者と社会をどう結びつくか、それは切実な問題のように感じます。まずは地道なボランティア活動を始めたところですが、同時に母、そして私自身もどう暮らすのかも考えていきたいんです。

とても重要な問題ですね……そうした活動と並行してこれまでのアートの仕事も活かせたら良いですよね! 一方でご自身の健康を保つことも大切です。山崎さんにとってウェルネスな生活とはどのようなものでしょうか。

しっかり運動をして、親しい友人たちと楽しく食事をして、講演会などでいろいろな人の話を聞くことですね。私は足りない栄養素があればサプリで補ったりもしていて、究極をいえばナチュラルでもアンナチュラルでもいいと思っているんです。運動も、心置きなく食事やお酒を楽しむためというところもあります。最近はバーコアというバーを使ったトレーニングを取り入れています。他にもバーニャというロシア式のサウナを試したり、発酵ビーツを食事に取り入れてみたり……。エクササイズもいろいろとやってきたけど、流行も含めて楽しく継続することが大切なのではないでしょうか。そしてイギリスは演劇の国ですから、著名な俳優たちの芝居やワークショップを身近に体験することもできます。ほかにも様々な分野のプロによる講演会で、全く知らなかった知識を得ることも私にとってウェルネスなことのように感じます。

流行も柔軟に取り入れるということですが、最近注目しているスキンケアはありますか。

スキンケアは流行というよりも植物など自然の力を取り入れた……昔からの知恵というものでしょうか。最近は冷蔵庫で保管している酒粕や蜂蜜、バナナの白い筋(維管束)をそのままパックに使ったりしています。酒粕は料理にも使えるもので日本から取り寄せていて。なんだかおばあちゃんの知恵みたいで笑われてしまいそう(笑)。でも、これらを使ってから身体が喜んでいるのを感じるんです。もちろん食物ばかりを使っているのではなく、友人から勧められたパリのOFFICINE UNIVERSELLE BULYで購入した植物オイルが最近のお気に入り。インスタグラムなどを見ていると、いまは10代からコスメに興味をもつ子も多いですよね。若い時には作り込んでいく楽しさがあるのでよくわかります。でも最近は、年を重ねていくとどこかで諦めをつけていくのかなと思うんです。

え!諦めですか?

諦めというと誤解されてしまうかな。こだわりを捨てるというニュアンスがわかりやすいかもしれません。自分の内面に自信をもてるようになると、もちろん肌などは気にしつつも、どこかで諦観するようになるんじゃないかしら。誤解を恐れずにいえば、究極の洗練って実は諦めることかもしれないとも思うんです。つまりそれは、自分を受け入れること。洗練と美しさは対になっていて、その人の経験や人となり、佇まいなどによって支えられているように思います。若い頃は永遠に続くと思っていた若さという魅力の次に、どう生きるか。自らの内面に自信をもてるよう年を重ねることは、肯定すべき素晴らしいことなんだと気づきました。私もいま、そこを目指しているところなんです。

まわりの固定概念に悩まされた時期を超え、いまは年齢を重ねるごとに自分を肯定し、自信をもつことが美しさだと語る山崎さん。アートをはじめ、さまざまな情報をインプットする好奇心、そして次の新たなステップに向かっていくチャレンジ精神こそ、彼女のウェルネスの秘訣なのでしょう。

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